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【ネタバレなし】映画 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー を見た感想

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーを見てきました。

この映画は評論家と一般の人で評価が大きく分かれた映画として不安半分、期待半分で見に行きました。

結果としては、純粋な映画としても面白かった上に昔やっていたマリオやドンキーコングのステージやギミックのようなものが随所に散りばめられており中々楽しめました。

かと言って評論家の意見が間違っているわけではなく、単純に観点の違いから出た評価の違いかなとも感じました。

ゲームのマリオをテーマとしていることから、「どこまでマリオ知識がいるのか?」や「評論家が低評価を出しているのはなぜ?」、「結局何が良かったのか?」など自分の感想や考えをまとめているため参考にしてもらえればうれしいです。

 

 

事前にマリオをやっていく必要あるの?

どこまでマリオの知識がいるの?

結論から書きますと映画のストーリーは完全オリジナルとなるのでゲームをしていく必要はないです。最低限、「マリオ」「ピーチ」「クッパ」のキャラクターの概要を調べて行けば話は分かります。

もちろん、ゲーム内に出てきたギミックが映画に出ているのでゲームをやればゲームをやるほど映画も楽しく見ることが出来ます。個人的にはパワーアップアイテムの使い方とショートカットがアニメーションになることでエグイことになっているのに笑いました。

どの世代のマリオが出てくるの?

マリオはファミコンからスイッチまで幅広くゲームが出て、ドンキーコングも含めるとさらにアーケードまでさかのぼります。映画には一番古いのだとアーケードのドンキーコング、新しいのだとスーパーマリオ オデッセイクッパと昔から今までのマリオシリーズの小ネタが沢山出てくるので、どの年代のマリオをしても楽しめると思います。

正式なシリーズ外だとマリオカートスーパードンキーコングヨッシーアイランドなどからも小ネタが出てきました。

どんな人が映画を楽しめるの?

過去に一度でもマリオをしたことのある人は無条件に映画を楽しめるかと思います。

逆にマリオをしたことが無い人は冒険活劇が好きな人や勧善懲悪が好きな人、兄弟の絆や諦めない心が好きな人が楽しめるかと思います。

良かったところ

幅広い世代のマリオから小ネタが出てきている

最初の頃のマリオは40年ほど前、最新のマリオは2年前ほどになります。この数十年でゲームの技術力やプレイヤーの質が変わってギミックも作られた背景や表現方法が昔と今でマチマチになっています。

このような質の違うネタを違和感なく同じ映画に入れ込んでいるのがとてもすごいと思いました。自分はどちらかと言うと古いマリオをしていた側なのですが、映画を見ていると自然と昔ゲームをしていた記憶がよみがえり小ネタがわかりました。

子供も分かるシンプルなストーリーと大人も楽しめるマリオ像が凄い

映画の対象が小学生~大人まで幅広いです。小学生が対象なのでストーリーは単純で一貫していてわかりやすいです。

一方でマリオはただの配管工なので、特別な才能もなく、泥臭く諦めない心と勢いで解決する平成初期に良くある主人公像を踏襲しているため、大人も楽しめる物語になっています。

このように幅広いターゲットに対してアプローチしていて凄いと感じました。

ゲームと解釈違いのない映画にビックリ

今はともかく、昔のマリオやピーチはしゃべりませんが、映画ではガンガンしゃべります。本来はそういった場合にイメージと違うとか、ゲームとぜんぜん違うとか違和感が出てくるものですが、この映画は一切そういったものはありませんでした。

しかも、この映画はオリジナルストーリーで、オリジナル設定も結構多いのに違和感がないのは凄く感心しました。

イマイチなところ

ピーチの活躍が凄い違和感

タイトルが「スーパーマリオブラザーズ」なのに、ルイージの活躍がほとんどなくブラザーズ感がほとんどありません。むしろピーチが活躍しすぎているせいでマリオもただのお荷物になっちゃってます。

いっそのことピーチひとりで良いんじゃないかなと思いながら映画を見ていました。マリオUSAやマリオRPGでピーチにお世話になったので、ピーチが強いのは全然良いのですが他のキャラを弱体化するのはやめてほしいです。

クッパ愛がスゴくてクドイ

おそらく、スタッフにクッパが大好きな人がいるのかクッパのシーンがひたすら多いです。作中に必要なシーンであれば我慢できますが、不要なシーンを長尺で流されるとテンポが悪くなり微妙になってました。

妖精?がうざい

牢屋に入っている妖精がウザいです。自暴自棄なわりに意味深で意味不明なことを言ってキレイなストーリーにノイズを入れてきます。

正直、出てくる意味が分からないです。

評論家とのズレはなんで起きたの?

一般人目線でなんでずれたのか考えてみます。

冒頭でも言ったように評論家とは観点が違っただけだと思います。まず評論家は多くの人に向けてメッセージを書いているはずです。多くの人とは「マリオを知らない人」が含まれています。

そのため、評論家は次の順番でメッセージを考えているのかと思います。

  1. 映画単体として面白いか?尖ったところはあるか?
    • 映像は綺麗だったか?迫力のある映像か?
    • 音のタイミングや効果は魅力を引き出すか?
    • 動きやカット割りは有効か?
    • etc
  2. ゲーム込みで面白いか?
    • 原作の魅力は引き出せているか?
    • 映画的魅力を組み込めているか?
    • etc

この比率が8:2ぐらいになっているかと思います。

上の考えていくと1の評価は凡作の映画です。アニメ系の映画は当たり外れの両極化が大きいので、ちょうど真ん中のマリオは逆に貴重な作品だと感じました。

分かりやすい例で言うとマリオの映画を見て、鬼滅のような派手なアクションシーンはなかったですし、天気の子のような綺麗な風景もないです。逆にアニータのような分かりにくい部分もなく、良くも悪くも普通でした。

この後に2の評価はマリオのファン向けの評価になると思います。ここに関しては否定している評論家はほとんどいなかったと思います。

1と2の評価からトータルでイマイチな評価になっちゃったのかなと思います。

 

一般人はマリオの映画として見ているので、上のような見方をせずに直接2の評価をしているようなイメージです。