シン・仮面ライダーを見てきました!
事前に感じた通り、人によってはとても刺さるけどそれ以外の人には不評な賛否両論がしっくりくる作品でした。
知名度が高いけど、評価が賛否両論で見に行こうかどうか悩んでいる人向けにネタバレなしでの感想とどんな人におすすめか、見る前に注意した方が良いところなどを書いていきます。
目次
事前に仮面ライダーを見て行った方がいい?
- 事前に仮面ライダーのテレビを見に行く必要はない
公式HPに仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が映っていますが、事前に仮面ライダーを見てから行く必要はないです。
もちろん、見てから行った方が昔と今の映像技術の違いやファンサービスなどが分かってより楽しめると思いますが、ストーリーとしては繋がっていないので事前知識はいりません。
自分も仮面ライダーBlackしか知らないけどある程度楽しめました。
どんな人がこの映画を楽しめる?
- 昭和の仮面ライダーが好き
- 泥臭い戦いが好き
- 昔、特撮が好きでよく見ていた
この映画は昔の特撮で良く使われていたアングルや暗いストーリーとなっているので、今のキラキラした特撮よりも懐かしく楽しめます。
しかも仮面ライダーは便利な武器なんてものはなく、バイクと身1つで戦うので戦いが泥臭いです。こういう泥臭い戦いが好きな人からするととても楽しめるかと思います。
見に行くときに注意すること
- 最新の映像技術を期待しない
- グロテクスなので苦手な人は見ない方がいい
- 暗い話なので苦手な人は見ない方がいい
- 特典が結構大きい
昔の仮面ライダーのように話が暗く、泥臭い戦闘が多いです。さらに、昔のファンサービスなのかチープなCGや古い特撮の技術などを多用しているので、新しい仮面ライダーのような綺麗な映像や見やすい構成の仮面ライダーが好きな人には向かないと思います。
自分が一番驚いたのが、グロテクスだったところです。敵を倒すときに容赦なく血が出ます。敵の体を拳や足で貫いて、画面いっぱいに血が出るので目が点になりました。
本編とは関係ないですが、入場特典が大きいのでちゃんと袋を持って行かないと仮面ライダーの絵が描いてある圧紙を見せびらかしながら帰ることになります。
良かったところ
最初から仮面ライダーの魅力が見られる
映画開始時にいきなり戦闘が始まるので、「これぞ仮面ライダーだっ!!」と言う気持ちになります。その後もテンポよく戦闘が挟まるので常に仮面ライダーを前面に感じることが出来て懐かしい気持ちになります。
敵の個性が光っている
今時見ないレベルで敵の個性がとがっています。一作品に一人いればお腹いっぱいになりそうなレベルの個性にもかかわらず、この映画には五人も出てきます。
個人的には最初に出てくる敵がちゃんとポリシーを持って活動しているので好きです。しゃべり方も結構癖があって倒された時にショックでした。
昔の演出が多用されていて懐かしい
仮面ライダーの登場時の音や演出など昔の演出が多用されています。CGに至っては、黎明期にすらなかったレベルのチープさなのでテレビっ子であればあるほどなつかしさを感じることが出来ます。
悪かったところ
話が進むのが早すぎる
かなりハイスピードで物語が進むので、個性の強い敵や主人公の苦悩が深堀し切れずに次に話が進んでしまいます。
映画を見ていると、ゲームのリアルタイムアタックを見ている気分になるほど話が早く進みます。それでも完結していたら、映画の尺の都合上仕方がないかと納得できますが、完結しなかったのでイマイチ話に深みが出ませんでした。
昔っぽい演出が多すぎるので戦闘に華がない
ファンサービスで昔っぽい演出を加えるのは全然いいのですが、あまりにも多すぎて戦闘に華がないです。最新の技術が使われているシーンの方が少なく、純粋な映像として迫力不足でした。
実際に今の技術が使われたサイクロン号の変形やライダーキック時の演出は、すごくカッコ良かったので昔の演出と最新の演出の比率が逆になればよかったのにと思いました。
敵との戦力差がひどい
仮面ライダーに比べて、敵との戦力差がひどくてワンサイドゲームになっています。
この映画には仮面ライダーと同じタイプの敵とそれ以外の敵が出てきますが、同タイプの敵にはぼろ負け、それ以外の敵には圧勝すると極端に戦力差があって戦闘の面白さが無いです。
唯一最初の敵に対しては仮面ライダー化して慣れていないこともありいい勝負をしていたので面白かったです。
映画館で見るべき?
正直に言うと映画館で見る必要はないかと思います。
映画館の設備で見たところでグロテクスさと一部の演出だけが強化されるだけなので、これだけのためにお金を出して劇場に足を運ぶのはイマイチかなと思います。