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Vivy -Fluorite Eye's Song- の漫画 4巻の感想

Vivy -Fluorite Eye's Song- 4巻の漫画を読んだのでその感想です。

アニメでやっていたVivy-Fluorite Eye's Song-のコミカライズしたもので、アニメと漫画の媒体の違いもあるかと思いますが内容も色々な点が違いました。
コミカライズ最終巻ということでアニメの最後まで話は終わりませんでしたが、改変があったのである程度キレイな終わり方をしてました。

特にヴィヴィ再起動後のディーヴァに対する深堀が多いので、ディーヴァが好きな人なら特に楽しめる内容でした。ストーリーはアニメと同じなのでネタバレありで感想を書いていきます。

 

ストーリーの範囲

メタルフロートの暴走からディーヴァ再起動後の後日談まで、アニメで言うと6話~7話前までの話が描かれています。

メタルフロートでの突入の疾走感はアニメには負けますが、ヴィヴィの損害具合は逆に漫画だと痛々しく見えてすごかったです。

良かったところ

ヴィヴィの表情が凄い

メタルフロート編では、ヴィヴィがAIを滅ぼすAIとして宣言したり、シンギュラリティ計画の遂行を覚悟するなど多くのシーンでヴィヴィの表情が協調されています。

アニメでも特に力を入れて描かれていましたが、漫画でも負けずにカッコよく怖く書かれていました。

冴木博士から歌を歌うための使命を持ったディーヴァと問われた時のシーンでのヴィヴィの表情が覚悟が決まっていてカッコよくも怖かったです。この直前のヴィヴィだと名乗るシーンも見開きで書かれていて迫力もばっちりでした。

出典:Vivy -Fluorite Eye's Song- 4巻

冴木博士の視点での描かれ方で後悔が補強されていてよかった

K-5が冴木博士にお菓子を作った際に「グレイスの作ったお菓子は独創的な味」と漏らしてしまったせいでK-5からは「ご期待に副えるように頑張ります」との返答があったエピソードが描かれたおかげでK-5はK-5、グレイスはグレイスで別の個性であることにK-5が壊れた後に冴木博士が気づいてやるせなさがマシマシでした。

しかも、メタルフロート突入の後半はほとんど冴木博士の独白になっているのでグレイスに対する気持ちもふんだんに感じられてアニメ以上のバットエンド感を感じられます。

1巻のダサいポーズがダサくなくなって笑った

ディーヴァが再起動した後に以前のヴィヴィとの違いにズレを感じて色々試行錯誤をして自分なりの答えを見つけるところが面白かったです。

その途中で1巻のダサいポーズを練習中に披露しますが、全然ダサくなってなくて笑っちゃいました。

下の画像の左が1巻(ヴィヴィ)、右が4巻(ディーヴァ)のポーズです。ほとんどポーズが同じなのに手や腰の角度の違いで全然違う印象になっていてびっくりです。

出典:Vivy -Fluorite Eye's Song- 1巻 4巻

<私>が<私>として歌いはじめた物語で終わって綺麗に終わった感じがする

Vivyのキャッチワードの「これは<私>が<私>を滅ぼす物語」と対比したワードで漫画版は終わっています。

さらに漫画内のルビには両方とも「わたし」になっていますが、帯には「ヴィヴィがAIとして歌い始めた物語」になっています。この物語の設定上、マルチエンドがあり得るので、漫画版は素直に歌姫AIとして使命を全うして終了したように感じられてちゃんと終わった感じがします。

アニメのゾディフェスではマツモトがシンギュラリティ計画に巻き込まないようにしていたのである意味マツモトの望んだ未来なのかなと思います。

感想

最終巻だということで凄く微妙な終わり方になるかと思いきや、ディーヴァとして新たに始めるキレイな終わり方をしていて満足度が高かったです。

メタルフロート編での動きはアニメにはかなわないので、冴木博士の心情を前面に押し出して過去回想や独白を追加したり、ゾディフェスに話を進めると中途半端に終わるのでディーヴァの再起物語として終わらせたりとチャレンジングに改変していたのがうまくはまっていてよかったです。

最後は歌で終わっていたのも歌をテーマにした作品なのでよかったです。下の画像のようにアンコールにお答えして、漫画は日常編として、ディーヴァの活躍から博物館までの話を続けてほしいなと思ってしまいました。

出典:Vivy -Fluorite Eye's Song- 4巻