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【ネタバレあり】映画 アバター:ウェイ・オブ・ウォーターを見た感想

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターをIMAX 3Dで見てきました。前作は圧倒的な映像美で3D映画の先駆け的映画でした。今作もそれに負けないぐらい綺麗で幻想的な世界が描かれていました。ストーリーについてはCMや番宣で期待値が上がりすぎたのか、ちょっとイマイチでした。

封切りされて数週間たっているのでネタバレ有りで感想を書いていきます。前作を見てないけど、今作を見てみたいと言う人や悩んでいる人の参考になれば嬉しいです

 

 

 

前作アバターとの関係

今作は前作からの続き物になっていて、前作が終わった後の主人公のジェイクの話なので前作を見ていないと今作の意味が分かりにくくなってしまいます。特に前作は人間のジェイクがアバターになってナヴィ(現星人)の一員になる大きな話なのに今作ではほとんど説明も振り返りもないので必ず見て行った方が良いです。

良かったところ

独創的な世界が綺麗で生命感に溢れている

舞台が森から海に移っています。森と違い海は遠くまで見渡せるし、水上と水中の2面性があるので前作以上に広大さや幻想的な雰囲気がパワーアップしてます。さらに海に住む動物も独自の生態系となっており、実際にいそうなほど作り込まれています。

部族ごとに違う生活様式がある

今作は森の部族から海の部族へステージが変わっています。同じ種族だけど別の部族なので生活様式がガラッと変わっていて、海に息づいた部族と言う感覚を受け取ることが出来ました。

その様な部族に主人公一家が適用して徐々に受け入れられるのも今作の見どころかなと思います。

悪かったところ

ストーリーと展開がチープ

端的に映画の話を分解すると下のステップになります

  • 森の部族として幸せな生活
  • 海兵隊から襲撃される
  • 海の部族へ逃げて幸せな生活
  • 海兵隊から襲撃される

基本的に襲われて逃げているだけです。しかも襲われるときは必ず、子供が捕まったー>助けに行くー>誰かが人質になるという流れになるので焼き増し感がスゴいです。

特に終盤に至っては、人質を助けるー>人質を助けに行った他の人が捕まるという流れを3~4回もしていてつまらなかったです。

キャラクターの見分けがつきにくい

ナヴィは青い肌に大きな体に細い手足という特徴がある種族ですが、その特徴が強すぎてキャラクターの見分けがつきにくいです。一応、顔の模様とパーツ、髪型で差別化されていますが肌の色のせいで模様が見にくく、激しく動くシーンでは髪型や顔のパーツでキャラクターを判断する暇がなく誰が何をしているのかが分かりにくいです。

キャラクターの成長が見られない

劇中にキャラクターが一切成長しないです。父親のジェイクは「逃げよう」「俺に従え」とずっと言っています。海の部族の生き物を殺された時に部族としては「報復する」と言っているのにジェイクは逃げようと言っていて一切成長していないです。挙句の果てに息子が人質にされたら手のひらを返して部族をたきつけているので姑息感が増しています。

息子の方は息子の方で、マリオのピーチ姫と同じような感じで独断専行後につかまって人質になりに行っています。これもまた最後まで「安全なところにいろ」と言われていたのに炎上する船の中に戻っていきます。なんとなく結果オーライで良い感じにしていましたが成長が無いのでストーリー的にはイマイチです。

ずっとギスギスしていてイラっとする

父親のジェイクは正しい行動を命令するが、息子のロアクは自分の考えを聞いて認めてほしい考えから命令に反して動いてしまいます。それを劇中何度も繰り返すので登場人物は映画中ずっとギスギスしています。

数時間も親子ケンカを見せつけられるので、いくら風景が良くてもイライラしていきます。

投げっぱなしなのにしつこい伏線

養女のキリは生物を操る謎の能力を遊びで色々披露していますが、終盤にちょっと活躍しただけで何故能力が使えるのか、キリの母親についての謎はどうなっているのかは完全に投げっぱなしで終わってしまいました。

劇中では過去回想や木による記憶で情報が増えていくのですが、回想時間に対して情報がちょっとしか増えないので考察する気にもならない程度の時間延ばしの要素に成り下がっています。

便利な動物なのに活用されない

敵を一匹で無双できるクジラっぽい生き物の群れと意思疎通ができるのに、最終戦では狙われた一匹以外は戦わなかったり、背負うと水中でも呼吸できるようになる生き物も使わずに溺死しかけるとか便利な能力を持った動物が沢山いるのに何故か活用せずにピンチに陥っています。そんな舐めプしておきながら、長男が死んで号泣とか言われても失笑しか出てこないです。

全体的な感想

グラフィックと設定に全力を出した作品のように感じました。綺麗なものを見たいと言う人には良いかもしれないですが、ストーリーも見たいと言う人にはイマイチに思います。

個人的にはグラフィックよりストーリーを重視するタイプなので、正直この映画はイマイチでした。やりたいことは分かるのですが、やりたい状況に持って行くためにキャラクターを極端に知能を下げるなど、ご都合主義すぎて意識高い系なろう映画を見ている気がしてテンションが駄々下がりでした。

純粋な映像としてはすごいと思ったのでIMAX 3Dで見ていたおかげてマシだった気がしています。