ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密を見てきました。ファンタスティック・ビーストだけの楽しさだけでなく、ハリー・ポッターであった小ネタがたくさん出てきてファンタスティック・ビーストとハリー・ポッターの両ファンが楽しめる内容かなと思います。
ハリー・ポッターやファンタスティック・ビーストに詳しくない一般人の意見ですが、前作を見ていないとか、面白いの?とか見に行くのを悩んでいる人にとって参考になれば参考です。
目次
本作の立ち位置
シリーズでストーリーのつながりはあるの?
ハリー・ポッターとファンタスティック・ビーストは世界観を共有しており、登場人物も一部共有しています。
共有している関係上、全作品に繋がりはあります。
ただ、ファンタスティック・ビーストはハリー・ポッターよりも過去の出来事なので発生する事件の関係性はほぼほぼないです。
どこまで見てから映画を見るべき?
ハリー・ポッターが8作とファンタスティック・ビーストが2作+今作と全部で10作を見てから行くのはかなり負担です。
直接的にストーリーが繋がっているのはファンタスティック・ビーストシリーズだけなのでファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅、ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生の2つを見ていかないと話が通じないので、見てみてることおすすめします。
良かったところ
ジェイコブが愉快
ファンタスティックビーストの1作目から出ている唯一のマグルのパン屋さんは今作でも愉快なキャラクターになっています。
何故かフライパンを持って集合したり、キリンとダンスしたり、ホグワーツの生徒に杖でマウント取っていたりとビジュアルで楽しさを伝えてくれます。
シリアスなシーンが多く重い雰囲気が多い今作ではニフラーと並んで良い感じの清涼感を与えてくれます。
ハリー・ポッターの小ネタが色々あってうれしい
最終決戦前の集合場所として、ホグズミードとホグワーツが使用されます。短いやり取りのなかで、クディッチをしている生徒やスリザリンにイタズラされるなどハリー・ポッターの時に感じたホグワーツらしさが感じられて良かったです。他にも百味ビーンズや噛みつく本、スディッチのボールなど色んな小ネタがありました。
ニートと仲間が楽しい
監獄の見張りをしているベビーマンティコアに襲われないように、変なカニっぽい動きを真似しながら助けに来たり、閉じ込められたピケットが鍵を外してニートを助けに来たりと魔法動物関連は見てて楽しいです。おなじみのトランクに足が生えて自分でニュートに戻ってこれるようになっているのは笑いました。
他にもピケットの伸ばした手をテディが掴むかと思いきやピケットの後ろにあるコインに手を伸ばしていたところも笑いました。ピケットの顔から「そっち!?」という雰囲気が滲み出てました。
イマイチなところ
魔法動物より人に焦点が当たってる
今作から登場した魔法動物は、ただの舞台装置的な役割しかなく魔法動物である意味が薄かったように感じました。唯一の見せ場は監獄だったのですが、監獄の処刑ギミックと侵入者撃退装置ぐらいの役割しかなくもっとウンチクを聞きたかったです。
せっかく2作目で「グリンデルバルドは魔法動物をなめている」的な話を決め顔で言っていたので、今作でも一緒に敵と戦ったり、特性を生かして事態を解決したりしてほしかったです。
話がダンブルドアのお使いになっている
ハリー・ポッターの最後でも感じましたが、ダンブルドアの指示に従って動いているだけのストーリーでした。
そのため、登場人物は何も考えなくて只々ダンブルドアの言ったことに対して盲目的に従っているだけなので、ストーリー的にキャラの魅力が半減したり物語のアップダウンがなく淡々と進んでいました。
グリンデルバルトを混乱されるために、多重の作戦を展開すると言っておきながら全部ダンブルドアの作戦通りでしたと言う結末もイマイチでした。
ダンブルドアの秘密がショボい
サブタイトルになっているダンブルドアの秘密がショボかったです。
と言うか黒い魔法使いの誕生で秘密はほとんど出ていて、今作ではその理由や詳細を語ってくれるだけなので名前負け感が凄いです。
ネタバレになるので詳しくは書かないですが、アルバスダンブルドアの秘密ではなくダンブルドア家の秘密が若干引っかけになっている程度なので驚きもありませんでした。
感想
魔法動物については、今までのファンタスティック・ビースト同様に迫力があったり、奇妙なものが出てくるので見ていて楽しいものでした。一方で魔法使い同士の戦いが本格化する内容になっているので魔法動物が生かしにくいのか、そこまで登場が多くなくウンチクも少なくて動物園的なワクワクは少なかったです。
他にも同時進行的に複数のことが進むのでストーリーが把握しにくかったり、唐突に感じるところだったり、最終的な結論が微妙であったりと不満点が色々とある作品かなと思いました。
一方で世界観や小ネタなどはハリー・ポッターを強く意識しており、ハリー・ポッターからちゃんと見直せばより楽しめる作品かなと思います。おそらく一回で全部見つけることもできないと思うので何回見ても楽しめる作品かなと思います。