先日、劇場版「見える子ちゃん」を鑑賞してきました。 見える子ちゃんは、漫画やアニメを全部見るほど好きです。 しかし、実写化映画には良い印象がないので期待値は最低で見に行ったら思いのほか悪くなかったです。 見に行こうか悩んでいる人のために序盤はネタバレなし、後半はネタバレありの感想を書いてみました。 ネタバレありは空行を10行以上挟んで記載しているので見たくない方はそれ以上スクロールしないでください。
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目次
あらすじ(公式HPの要約)
ある日突然、普通ではないものが見えるようになってしまった女子高生・みこ。彼女は、親友のハナや同級生のユリアに心配をかけまいと、全力で"見えていないフリ"を貫き通そうとします。 そんな中、新しく赴任してきた代理教師・遠野先生の周りで奇妙な出来事が起こり始め、親友ハナの身にも危険が。 大切な友達を救うため、みこはこれまで貫いてきた"見えないフリ"を辞め、恐怖に立ち向かうことを決意します。
本作の立ち位置(ネタバレなし)
漫画やアニメとは大まかな設定は同じですが、細かい設定が異なっていますが特に気にするほどではないです。 漫画やアニメはオムニバス形式に色々な事件を解決?していきますが、映画はハナを救う話を軸にいくつかの事件が発生するハッキリとしたストーリーになっています。
良かったところ(ネタバレなし)
テンポの良いストーリー
テンポ良く事件が起きるので、物語を追いやすいです。さらに短時間で事件が終わるので中だるみもなくスルーっと見れます
実写化とマッチした世界観
舞台が現代かつ女子高なので実写映画にありがちなコスプレ感はありません。 その上で、全体的に楽しそうなので楽しめる映画だと思います。
突然見える子になった納得感のあるストーリー
アニメや漫画では見える瞬間にガン無視をする最適解をみこは選択しますが、映画では現実的に色々試行錯誤したり戸惑ったりと等身大の人を表現していて納得感がありました。
アハ体験ができる
漫画版でもあった伏線回収が映画でもあります。映画の場合は漫画での伏線以外にも別のイベントに対する伏線も追加されてます。 漫画やアニメを見る前に見たら衝撃を受けたと思います。
漫画を見ているから騙される
映画の途中で「漫画で合ったシーンだ。これは来るぞ!」と思ったら、実は違うシーンでオリジナルの驚かしだったり、要所要所で原作を知っている人をだまそうとしているのは面白かったです。
悪かったところ(ネタバレなし)
コメディ感が薄い
漫画では上級霊が下級霊を焼肉パーティしてたり、ユリアとの勘違いで笑えるシーンが多いのですが、映画は時間の都合かシリアル一辺倒でした。
怖くない
漫画には怖い霊がたくさんいますが、映画には怖くない霊しかありませんでした。 逆にホラーが苦手だけど挑戦してみたい人にとってはベストかもしれないです。
みことハナの怖がり方がガチ
実写化の弊害かもしれませんが怖がり方がガチでコメディ要素が薄くなってしまってます。 漫画のような行動には出さずに表情や内心で怖がっているのに対して、映画では泣き叫んだりしているので怖がり方が強くなってしまいます。
感想(ネタバレなし)
漫画の方とは方向性が違うので、漫画の面白さを求めていく人には合わないかもしれないです。 でも、女子高生が限られた手段で色々試行錯誤するのは少年探偵団的な探検みたいな日常の中のちょっとした非日常を楽しむ人にとっては楽しめると思います。
良かったところ(ネタバレあり)
- 遠野先生の母親が超怖い
- ユリアがかわいい
- 幽霊と人の境目がわかり難い
- 安物の数珠はあった
悪かったところ(ネタバレあり)
- 「クモガ」がなかった
- 異形の霊がいない。小さいおじさんもいない
- エロ幽霊がエロいことをせずに払われた
- 遠野先生の黒幕感が足りない
- みちみちの数珠はなかった
感想(ネタバレあり)
この漫画は見える子と見えない周りとの認識のズレと、みこのリアクションが好きなところだったのに、映画では見えるみことユリアの奮闘劇になっていたのがイマイチでした。 一方で限られた情報から試行錯誤してハナを救おうとする所は楽しめました。 他にも癖の強いミツエやロムも出なかったし、幽霊も癖がないので全体的に癖が足りませんでした。