THE BATMAN ザ・バットマンを見てきました。ダークヒーローのようなカッコいいものをイメージして行ったら、ホラー演出やヒーローの苦悩を前面に押し出した重いストーリーでびっくりしました。1週間以上たったのでネタバレなしで感想を書いていきます。
DCに詳しくない一般人の意見ですが、前作を見ていないとか、面白いの?とか見に行くのを悩んでいる人にとって参考になれば参考です。
目次
本作の立ち位置
バットマンシリーズでストーリーのつながりはあるの?
バットマンはたくさんの作品がありますが、中でも細かくシリーズに分かれています。ストーリー設定はバットマン全体で大体共通ですが、直接的に関連性があるのはシリーズ内だけです。
例えばバットマン ビギンズ、ダークナイト、ダークナイト ライジングの3つの作品はダークナイト・トリロジーシリーズなので直接的にストーリー関連がありますが別シリーズのバットマンとは直接的なストーリーのつながりはありません。
どこまで見てから映画を見るべき?
新シリーズの始まりなのでストーリーに直接的に関連のある前作はないため、いきなり見に行っても問題ないです。
バットマンがゴッサムシティで活躍してから2年目の話なのでバットマンの最低限の知識は必要になります。
大体は劇中で描画されているので最低限下のことだけわかっていれば楽しめます。
- ゴッサムシティ(舞台の街)は超治安が悪い
- ブルース・ウェインの親は慈善家の資産家
- ブルース・ウェインが幼い時に親を殺された
- 親の遺産を受け継いだブルース・ウェインはバットマンとして活動する
- バットマンは悪を完膚なきまでに叩き潰すダークヒーロー
- 執事のアルフレットは唯一バットマンの正体を知っている味方
- ジェームズ・ゴードン刑事は正体を知らないが味方
作品を120%楽しむためにはバットマン ビギンズ、ダークナイト、ダークナイト ライジングの3つ、さらに楽しむためには全部見るほうが良いですが単体でも十分楽しいです。
UNEXTでも上の3つが見れるので下のバーナーをクリックして飛べます
良かったところ
容赦がないバットマンの怖さをヒシヒシと感じる序盤
ダークヒーローと言う認識があったのですが、序盤の方は結構ホラー演出があり、バットマンが街の悪党から恐れられていることが表現されていました。
悪党との戦いも容赦がないので助けた人からも命乞いされていたりと映画が始まって直ぐにバットマンの恐ろしさを感じることが出来ました。
ブルース・ウェインが追いつめられて痛々しい様子が共感できる
バットマンが頑張っても2年間立っても一向に改善しないゴッサムシティの様子に追いつめられていて、ヴィラン一歩手前まで狂気に落ちそうな様を表情で表現しているところがすごいです。
戦いに関しても必ず数発敵から攻撃を受けるところから自分への被害を度外視して悪党をせん滅する様子を感じられてより、余裕のなさを感じることができます。
丁寧な展開と音楽も相まって映画を見ていると自身も追いつめられているような共感をしてしまいます。
一つずつ解決するミステリーが楽しい
ヴィランは事件現場に暗号を残して、それを解決しながら事件を起こす原因になった出来事やヴィランへつながるヒントを探していくミステリーが楽しいです。
会話からヒントを見つけたり、怪しい人をつけたり、暗号を解読したりとヒーローものと言うより推理ものを見ている気になります。
ITリテラシー大事
ネタバレになるので詳しくは言えないですが、ジェームズ・ゴートン刑事のネットのマナーがなっていないせいで大惨事になります。シリアスなシーンなのに笑っちゃいました。
ジェームズ・ゴートン刑事とバットマンの相棒感が良い
ジェームズ・ゴートン刑事とバットマンが協力して敵を追いつめたり、警察に捕まったバットマンを助けようとしたり相棒感が出ていてとても面白かったです。味方の少なく暗い雰囲気のバットマンの唯一の癒しです。
イマイチだったところ
BGMが重すぎる
BGMが重いのおかげで、バットマンの苦悩やゴッサムシティの不穏な空気を表現出来て没入感を増していますが、戦闘やカーレース中の激しいシーンも重いBGMを使っているせいで戦いに激しさや迫力、スピード感が足りないです、
キャットウーマンいらない
キャットウーマンが出てきますが、自分はいらないと思いました。一応ストーリーに関わってくるのですが、余計なことしかしない上にふらっと登場してはバットマンと親密アピールをしていてイラッとしました。
推理の解説が不足
推理の解説が一応ありますが、説明不足な解説なので見ていても全然分かりません。しかも話だけで推理の解説が入り図の解説がないので余計分かり難いです。
アクションがイマイチ
バットマンが普通の人である設定上仕方がないことかもしれないですが、戦闘は肉弾戦になって見ていて興奮はしなかったです。相手も一般人なので圧倒的な装備に身を包んだバットマンにかなうはずもなく、必ずバットマンが圧勝してしまうのでハラハラ感もないです。
感想
ヒーローものをイメージして行ったら良い意味で裏切られました。
ダークな雰囲気をこれでもかと煮詰めて、見ている人へ鬱々とした気持ちを共有しておいて話の最後にはバットマンと同様に晴れやかな気持ちになる素晴らしい映画だったと思います。
アクションとしてはイマイチでしたが、バットマンの心の動きや刑事とのパートナー感やヴィランがバットマンと鏡写しの関係になっていたところなど、ストーリーはキャットウーマンを除いて見ていて楽しかったです。