×

日常の色々な事

開発の考えや映画やアニメなど、ごちゃごちゃしたものを書いてます。

アニメ VivyのBD 4巻とオーディオドラマの感想

VivyのBD4巻とオーディオドラマを見た感想です。

アニメでは良くわからかった演出の意図が脚本集で補足されて「こういうことなんだ!」と納得したり、ドラマCDではアントニオの苦悩がさらに掘り下げられていて、アントニオが自殺に至る気持ちが分かるようになりました。結構がっつりネタバレありで感想や思ったことを書いていきます。

 

 

アニメの良かったところ

特殊オープニングが華やか

7話の特殊オープニングが華やかで見ていてワクワクします。BDにはノンクレジットオープニングも入っているので、よりディーヴァの演出が見ることができて圧倒されました。

ディーヴァに魅力される

リアルタイムで見た時はヴィヴィの物語にいきなり主役の顔して出てきて「誰この人?」という感想を抱いていましたが、リアルタイムで最後まで見たことでディーヴァに魅了されてしまいました。その状態でもう一度BDで見ると最初から魅力された状態で始まるのでディーヴァの一挙手一投足から魅力を感じられます。

前見た以上に戦闘の迫力がある

リアルタイムでは一週間前にメタルフロートの迫力のある戦闘を見ていたので、垣谷との戦いは「メタルフロートの方が迫力があるな」と思っていました。

BDは前の話と期間が空いているので、余分な前印象がなく9話を見てみると十二分に迫力がありました。戦闘の内容もビルから落下しながらの戦闘やアントニオとマツモトの重量感のあるAIバトルやディーヴァとマツモト対垣谷のタッグバトルなど多岐にわたり気が付いたときには戦闘が進んでしまうぐらい見入りました。

マツモトの成長が感動する

リアルタイムではひたすらディーヴァとヴィヴィが気になって他のキャラを見る余裕がありませんでした。今見てみるとディーヴァやオフィーリアは完結していている中、マツモトだけがアントニオのことを見て自分のことを見直し成長していることに気が付きました。

垣谷は停止の瞬間に答えを得て成長するよりも最後の最後に怨嗟をディーヴァに届けるという人間にしかできないことを優先した点で、ゾディフェスの主要キャラの中で唯一の人間の意地を示した気がします。

感想

初見と二回目以降で注目するところが変わるので印象が変わる話だと思いました。初見の時は「ディーヴァって誰?」「オフィーリアは何で自殺するの?」と言うところに気が向いて、マツモトや垣谷については全然気になりませんでした。

二回目以降は、マツモトの成長や異質な垣谷について着目することができてゾディフェスが悲劇の舞台から意地を見せる場所のイメージに代わり驚きました。

BDを見て気が付いたのですが、この双子座の歌姫のイントロだけ流れるのでフルで聞きたいなと思いました。

f:id:mink0212:20210929233059j:plain

出典:Vivy -Fluorite Eye’s Song- 8話 双子座の歌姫

脚本集やコメンタリーの良かったところ

ステージ演出のためにおじさんの投げ込んだ花束が爆散された

7話のオープニングでおじさんがステージ上のディーヴァに対して花束を投げるシーンでの話です。ヴィヴィの指パッチンと共に花束が爆散するのですが、オープニング中の話と言うこともあり一切状況説明がなくリアルタイムで見た時は「?」を浮かべていました。

脚本集ではステージの舞台装置にアクセスして風を送って花束の花びらを舞わせていました。突然のイレギュラーでも対応できる熟練感を出す演出だったようです。

おじさんが反AIの人で爆弾入りの花束を投げたわけでもディーヴァが厄介なファンにイラっとして爆散させたわけでもなく、純粋にステージ演出のために花びらを舞わせたことに「なるほどぉ」と思いました。

歌唱後のオフィーリアの険しい顔の理由は周りへの期待外れ

リハーサルの歌唱後にオフィーリアが険しい顔をしているのは、「舞台を仕事にしている人でもこういう反応をしてしまうのか」と言うことが脚本集に書いていました。

自身の満たされない歌に対して本職の人が聞きほれてしまうことに納得いかないので親の仇を見るような顔をしたのかなと思います。多分本番中にディーヴァがオフィーリアの歌に言った「リハを超えてくる」を聞けば喜んだだろうなと思いました。

対比と書いてエモいと読む

今回の話には下のように大量の対比がありました。

  • ヴィヴィとディーヴァ
  • ヴィヴィとオフィーリア
  • マツモトとアントニオ
  • ヴィヴィとマツモトのペアとディーヴァとマツモトのペア
  • ディーヴァとマツモトのペアとオフィーリアとアントニオのペア
  • ヴィヴィ(ディーヴァ)と垣谷の先生

この対比を通してマツモトの成長やディーヴァの魅力を伝わったので無理なく必要な対比だったのかなと思いました。ゾディフェスの主要キャラはほとんど対比関係になっているのに垣谷本人は誰とも対比になっていないので唯一の人は特別だと感じました。

強キャラなディーヴァ

ディーヴァが7話でいきなり出てきて、9話でいなくなるのでアニメを見た人に9話で「いなくならないでほしい」と思ってもらえるようにディーヴァを好きになってほしいという意図があって強キャラとして描かれたそうです。

アニメを見た時に狙い通りに最初はディーヴァ微妙だなと思っていたのに、9話で魅了されてしまってしまったので手のひらで転がされた感があってちょっと悔しいです。

アントニオの後悔

脚本集には「こんな歌で満足するなら、何のために私はオフィーリアを殺したんだ!?」というセリフからアントニオの後悔がうかがえています。

感想

オフィーリアの表情の意図や控室の標識が星座に対応しているところなどアニメでは気が付かなかったところが脚本集で補足出来て深くアニメを見ることができました。

コメンタリーについては、今回のBDにはかなりたくさん意図をコメントがありました。それを聞いて、ことごとく作り手の想定した通りの感想を抱いてしまったので「すごい!!」と感心してしまいました。

オーディオドラマの話

ストーリー

オフィーリアとアントニオが寂れた小劇場で働いているときの話です。

お互いの方針の違いによりアントニオにオフィーリアが乗っ取られて社会的に成功をおさめますが歌姫としてはオフィーリアが正しかったことに気が付いたアントニオが苦悩して、オフィーリアの歌を無くさないように覚悟を決めています。

面白かったところ

ツンデレなアントニオ

他の団員に対してもアニメでのアントニオがしていたように怒りながら劇を高く評価していると言っています。オフィーリアに対してもオフィーリアのポテンシャルはこの程度ではないとすごくほめています。

実直なアントニオがお茶らけた劇団員につられて相手を褒めつつ「もっとできるはずだ!」成長を望む対話が楽しいです。

答えにたどり着いたオフィーリアと間違ったアントニオ

オフィーリアは劇団員との相談の中で自身のメモリの中でポジティブなものに紐づいたものを抽出する手法でアントニオのために歌うことが歌で人を幸せにする第一歩だと気が付きます。

アントニオは著名な音楽家がオフィーリアを見に来るため、歌以外は不出来なオフィーリアを乗っ取ってしまいます。結果的に著名な音楽家からの評価は得られましたが、アニメでも言っていましたがオフィーリアの歌声に届かないことを苦悩してしまいます。

オフィーリアがアントニオのために歌った歌のデータを聞いたことでアントニオは自身の手法が誤りでオフィーリアの手法が正しかったことを感じて、自身の罰とオフィーリアへの贖罪のために間違っていることを知りながらオフィーリアの振りをし続けることになりました。

このアントニオの苦悩のシーンからが本当に苦しそうに聞こえてすごい悲しい気持ちになりました。

歌を聞いた後に間違いに気が付いたアントニオがオフィーリアの歌が失わせたことを認められずにオフィーリアになるために生きる覚悟を決めるところは失敗したのに間違ったアプローチを続けるAIとして狂った狂気を感じる声で聞いていてびっくりしました。

乗っ取りに気が付いていた可能性のある劇団員

オフィーリアがアントニオに向けた歌の入ったストレージデバイスをアントニオ停止後にオフィーリア(中身はアントニオ)が受け取りますが、その際に「余計なお世話かと思ったんだけど、あなたが持つべきだと思ったから」と言いつつ遠慮がちに渡されます。

純粋にアントニオに関するものだから遠慮がちに渡した可能性がありますが、AIは記憶を忘れないため歌ったオフィーリア自身にデバイスを渡す必要がありません。そこでわざわざストレージをオフィーリアに渡したということは、オフィーリアではない何かに歌を聞かせたくて渡したことになるかなと思います。歌の対象はアントニオなのでアントニオに渡したのかなと感じました。

感想

今までのオーディオドラマはポジティブな内容が多かったですが、今回は完全にネガティブな内容でした。自分の予想だと最初はポジティブで最後の最後にアントニオに乗っ取られて終わりのようなものをイメージしていましたが、かなり序盤で乗っ取りが発生して以降はアントニオの苦悩が続く内容でした。

その苦悩するときの声がとても苦しく真に迫ったものになっていたので、アントニオがどれほど後悔しているかを感じることができました。