漫画が好きなので今週のお題はドンドンネタが出てきますが、ジャンルがバラバラで統一感ないなと我ながらあきれています。
今週のお題「一気読みした漫画」は、RATMANです。
各ヒーローが企業に属して、事件を解決しつつ企業の宣伝をしている世界です。そのような世界でヒーローにあこがれる少年が騙されて悪の怪人になったが、自身の正義を貫くというお話です。
色々なヒーローがいるので色々な正義があったり、悪の組織が家庭的すぎて笑えたりします。少年漫画のような熱さやかっこ良さ、ラブコメがありつつも所々に差し込まれたギャグのおかげでサクサク読めてしまいます。
最後まで読むと正義感の強い人はヒーローに向かないんだなと感じました。
お勧めポイント
どう見ても悪役な主役
悪の組織の怪人なのでどう見ても主人公はヒーローには見えません。そのせいで良いことをしてもなかなか理解されません。下の画像もひったくりからバックを取り返したのに理解されず拒否されています。
結構暗くなりそうな話ですが、悪の組織が家庭的であったり、ギャグ的なので全然暗くならないです。
戦闘員の癖が強い
悪の組織には戦闘員がお決まりです。この漫画の戦闘員はギャグ100%で出来ています。声を出さないのに身振り手振りだけで言いたいことを言ったり、空気を読まずに動くので面白いことになっています。
下に乗せた漫画の一部がすべてを物語っています。奥の主人公を拉致するように命令されていますが、そんなことそっちのけで猫と戯れています。
ちなみに、この後に監視をしている上司から催促の電話が来ますが、出ずに切っています。
この戦闘員のおかげで、この漫画の面白さが数倍に跳ね上がっています。この漫画の登場人物の中で一番好きなキャラかもしれないです。個人的には、ヒーロー協会の娘に追われて逃げている最中にも関わらずサッカーボールが飛んで来たらサッカーを始めるシーンが一番好きです。シリアスなシーンでは出番がなくてさみしいです。
色々なヒーローがいる
色々な企業がヒーローを雇っているので、たくさんのヒーローがいます。警備会社、サラリーマン、ロボット、メイド、渋谷系、ピザ、ハンバーガーなど登場人物の4分の1以上がヒーローになっているぐらいたくさん出てきます。
量が多いので全員深掘りはできてないですが、深堀をせずとも見た目のインパクトが強いので印象に残り、大切にしていることやかっこ良さが伝わってきます。
まっすぐに正統派のヒーローを夢見る主人公が多くのヒーローと出会うことで理想を砕かれたり、逆に勇気づけられたりします。その主人公の心の声を読むことでヒーローに対する印象を強めているのも魅力的な点です。
個人的にはピザ屋のファットマンが、人においしいものを食べさせる姿勢が一貫して好きです。「うまいものは得てしてカロリーが高い!!」は真理だと思います。
感想
結構古い漫画ですが、今見てもきっと楽しめる漫画だと思います。ヒーローがたくさん出るので見るだけでも楽しいですし、悪の組織がなぜ悪の組織をしているのかというところも明かされるので見ごたえもあります。
ギャグだけ見ているのも面白いですが、ヒーローの苦悩や喜び、ヒーローの家族の苦悩を真剣に表現していて、シリアスなところもとても面白いです。