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日常の色々な事

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うたわれるもの モノクロームメビウスをトロコンした感想

うたわれるもの モノクロームメビウスをトロコンしましたので感想を書いていきます。

トロコン

このシリーズはPC版とVITA版の「散りゆく者への子守唄」と「偽りの仮面」、「二人の白皇」、スマホアプリの「ロストフラグ」、「斬」、「斬2」をやってきました。これだけシリーズをやっているので「モノクロームメビウス」に期待していました。

パッケージ裏に書いてある「RPGを面白くするのは、物語だ。」のメッセージ通り、最近のゲームには珍しく物語に力が入っています。体感ですがゲームプレイの時間とイベントの時間が同じぐらい、なんならイベントの時間の方が長いぐらいしっかりと物語があって面白かったです。

依頼の場所については分かりにくかったのでうたわれるもの モノクロームメビウスの依頼の場所にまとめています。

稀禍主の場所や戦い方はこちらです。

うたわれるもの モノクロームメビウスの稀禍主(強敵)の場所と戦い方と感想 - 日常の色々な事

 

 

本作の紹介

うたわれるものシリーズ内での立ち位置

「偽りの仮面」の前日談になります。「偽りの仮面」の舞台である帝都で、右近衛大将を務めるオシュトルが「モノクロームメビウス」の主人公になっています。

一般人のオシュトルがシューニャと出会うことで、色々な出来事に巻き込まれて行き、右近衛大将に上り詰める話になります。

ストーリーの時系列としては、過去の話なので今作から始めても話は分かりますが、「偽りの仮面」と「二人の白皇」の舞台が同じため、この2作品をやっていると世界観や設定が深く分かり、今作がより楽しむことが出来ます。

さらに、過去作品のセルフオマージュが多分に含まれているので「散りゆく者への子守唄」もやっているとそのシーンが分かってワクワクします。

 

良かったところ

カッコいいオジサンが出てきて話が盛り上がる

オシュトルの師匠のディコトマや使命と良心に揺れ動くパシュパクルやひたすら武人としてまっすぐなマヤカゥアなどカッコいいオジサンが出てきます。

特にディコトマはオシュトルと接点が多いのでカッコよさも格別です。普段は飄々としているのに国のために命を懸けるところや弟子の成長を感じて酒を飲みながら死ぬところなど、すごくカッコいいです。

アクルカの継承は「偽りの仮面」のオマージュになっているので、「偽りの仮面」をやっている人だったら感動を覚えます。

ディコトマ

魅力的なキャラがどんちゃん騒ぎをして楽しい

シリアスもありますが、ギャグが多めです。キャラも魅力的なのでギャグシーンのどんちゃん騒ぎが楽しいです。

今時のゲームでこんな一枚絵があるのは良い意味でおかしいです。客寄せのためのキャラクターじゃなくて物語のためのキャラクターだからこそです。

どんちゃん騒ぎのCG

円環のバトルシステムが戦略性を高めている

今作はターン性RPGです。円環の指定の位置に来たらキャラが行動できるようになりますが、内側の円に行くにつれて距離が少なくなるので早く行動できるようになります。

内側の円に行くためには、全パラメータが上昇する気力開放の行動をキャンセルしたり、戦技を使ったりと攻撃のチャンスを犠牲にするので戦略が重要になります。

他にも円上にバフ・デバフを付与する戦技であったり、個人に付与する戦技など戦技の範囲も綿密に絡んでいて普段とは違う戦闘をすることが出来て新鮮です。

悪かったところ

グラフィックの差が激しくて物語に没入感がない

主要メンバーとそれ以外のキャラのグラフィックが全然違います。主要メンバーは表情から動きまで細かく変わっていますが、サブキャラやモブに至っては棒立ちです。イベントシーンで棒立ちのまま「危ない!!」と言われても違和感が凄いです。

モブキャラに至っては顔をちゃんと書いていないので、のっぺらぼうになってしまっています。あまりに気持ち悪くてモブと会話すらしなくなりました。

斬2のレベルを期待していたので、ここはかなりがっかりしてしまいました。

ゲームデザインが古い

今時のゲームは、説明書が無くてもゲームできるようにチュートリアルや操作アイコンを出すことでユーザーフレンドリーなゲームになっていますが、このゲームはそこまで親切ではないです。昔のゲームと同じように色々と試してみることで、ちょとずつわかっていくゲームデザインになっています。

さらに戦闘に関しても、今時のゲームは弱点や特定の攻撃をすることでボスを比較的簡単に倒すことが出来ますが、このゲームはある程度レベリングしないと攻略できないようになっています。

スーファミ、プレステを経験した世代ならともかく、プレステ3以降の優しいゲームに慣れた人からはつまらないゲームと言われそうです。

敵の背景の深堀不足で消化不良

オシュトルの物語を追従する話上仕方がないですが、敵側の背景の書き込みが不足しているので敵のボスに思い入れがなく、単純な障害物になってしまっています。

敵側の情報が無いので、物語の後半に敵が攻めてきたのが唐突で物語がぶつ切りになった感じになってしまいました。次作も出るような終わりだったので、そこら辺の深堀はそっちでやるのかもしれないです。

全体的な感想

古き良きゲームを思い出す作品で個人的には楽しめました。一方で今に追い付けていない部分もあって、それがかなり足を引っ張っていました。

個人的にはモブののっぺらぼうとイベントシーンの棒立ちが邪魔でした。確かにRPGを面白くするのは物語ですが、物語に没入するにはグラフィックも重要だと感じました。

主要な話だけを抜き出すと昨今にはない、盛り上がりやわちゃわちゃ感があって話に引き込まれて早く先を見たい気持ちになって次へ次へゲームを進めることが出来ました。

ファン以外にはゲーム部分が結構お粗末なので、進められないですがファンには進められる作品だと感じました。

斬2レベルのグラフィックなら文句なしに進められただけにもったいない気がします。