日常の色々な事

開発の考えや映画やアニメなど、ごちゃごちゃしたものを書いてます。「本サイトはアフィリエイトが含まれています」

【ネタバレあり】映画「超かぐや姫」の感想と見る前の注意点

映画「超かぐや姫!」のネタバレあり感想です。ネタバレなしの感想は下記事に書いています。

【ネタバレなし】映画「超かぐや姫」の感想と見る前の注意点 - 日常の色々な事

この記事はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

作品情報

  • Netflix配信日:2026年1月22日
  • 劇場公開日:2026年2月20日(1週間限定)
  • 上映時間:142分
  • 配信:Netflix
  • 公式HP:https://www.cho-kaguyahime.com/

キャラパネル

良かったところ

クライマックスの映像が異次元

後半のライブシーンや戦闘シーンは本当に凄まじかったです。彩葉とかぐやとヤチホの3人のライブではワールドイズマインでは懐かしさや映像の凄さ、アレンジのカッコよさに圧倒されていました。

ここが最高潮かなと思っていたら、かぐやのお別れライブをしながらの月との戦いで圧倒的に上回ってただただ凄いとしか感じませんでした。かぐやが音はめしながら敵を切るのでちょっと面白かったです。

最初のライブや戦闘からこのクオリティでずっと描いてくれたら、とんでもない作品になっていたと思います。

メタ要素の使い方がうまい

かぐやが月に帰り彩葉が前を向いて進んでいき偽のエンドロールが流れました。その後に彩葉がここで終われないとツッコミを入れながら新エンディングに向かって物語を進めるところやヤチヨが現代に行くまでに接する人に映画を見ている人を入れようとしているところなどメタ要素が良い感じに生きていました。

展開の唐突さを自覚した上でメタ的にネタにしているのは潔いし、それが逆にテンポの良さに繋がっていました。

彩葉とかぐやの2人ベストコンビ

常識的で振り回される彩葉と非常識で自由奔放なかぐやのコンビが秀逸でした。最初は余裕がない彩葉がかぐやを追い出そうと頑張っても人の好さから言うことを聞いちゃうのがお決まりの流れですが面白いです。

最初の方でかぐやがいなくなったから彩葉がガッツポーズした瞬間シンクの下の扉から「ここだよ」とかぐやが出てくるのは笑いそうになりました。後半の方でかぐやが月に帰ってからシンクの下の扉を開けるのは逆に切なさになりました。

気になったところ

ハッピーエンドなのかは疑問

作中では「ハッピーエンド」として描かれていますが、結局かぐやは昔からずっと寂しさを我慢していたわけで、本当にハッピーなのかは疑問です。

せっかくヤチヨが複数に分裂できるとか月にはタイムリープができるとかいう説明が作中にあったんだから、分裂させて一人を月に返して一人を地球に残す、とかタイムリープをして迎えに行く選択肢があったのではないのかな。あの設定を活かしきれていないのが勿体なかったです。

月には全面的に惨敗しているのでノーマルエンドじゃないかと思います。

帝が兄という展開が唐突

一応帝が出たときに彩葉は隠れた伏線はありましたが、帝の正体が彩葉の兄だという展開は唐突でした。そもそも兄がいること自体が帝が兄だと発覚するときと同時に出た情報です。伏線と言うには事前の情報が少なすぎて「唐突に設定を後出しされた」感が拭えませんでした。

しかも作中で要領良くやるように説教をしますが、過去回想が家を出るシーンしかわからないので何をどう要領良くしたのか、彩葉はどう要領が悪かったのかよくわからないです。

月がタイムリープするとか電柱から赤子が出てくるとかも唐突と言えば唐突なのですが、月自体がファンタジー的なものなので100歩譲っても、兄は現実的なものなので唐突感がぬぐえません。

彩葉の進路の矛盾が気になる

彩葉の将来の話に違和感があります。小さい頃は音楽が好き→父親の死で母親がスパルタになって嫌になる?→かぐやとの出会いで再び音楽を作る、という流れは綺麗です。

その後、先生には法学部の志望動機を出しているのは謎です。話の流れ的に音楽系にならない?と思っちゃいました。母親を説得するために良い大学に入る当初の目的に戻ったとも言えますが、かぐやの存在の意味は?となっちゃいます。

さらにその後、「かぐやを作るためにロボット系の職業を目指す」という話になります。やりたい動機はわかるんですが、今までの話ではVR(デジタル)の話をしていたのに、ロボット(リアル)の話が出てあまりに脈絡がなく面喰いました。どっちかと言うとVRに味覚機能の追加とか月の謎技術導入とかそっちの方が流れがきれいな気がします。

一時期話題になったドラえもんの最終話かな?とも思っちゃいました。

親との和解がダイジェスト

彩葉と母親の関係は物語の重要な軸のはずなんですが、和解のシーンがダイジェストで済まされています。父親の死をきっかけに母親がスパルタになったという背景は描かれているのに、そこからの修復がサラッと流されてしまって感情の着地点がありませんでした。

人気になるフックがない

かぐやがツクヨミで人気ライバーになっていく過程で、「これがきっかけでバズった」というフックが見当たりません。気付いたら人気になっている状態で、説得力が足りませんでした。ライバー文化をテーマにしているだけに、人気になる理由や過程はもう少し丁寧に描いてほしかったです。

映画外のことについて

Xでの人気や劇場のチケット争奪戦は凄まじいものがありましたが、正直作品の出来に対して過熱しすぎている印象です。上映数に対して特典やグッズが少ないことや1週間限定公開であることを考えてみても、後々Netflixに加入させるために広告を大量に打ち、実体験を絞ることで希少性を高める作戦なのかなと思います。映画外のことでケチがついてガッカリです。

最後に

「超かぐや姫!」は、アニメ映画の中でも上位ではありますが、Netflix用の作品だけあって映画を考慮していない箇所が足を引っ張った感があります。

もう一度見に行きたいぐらい面白かったのは間違いないです。ただ、最初から映画として作ってくれたら、最後のあの異次元のクオリティでずっと描いてくれたと思います。それぐらいクライマックスの映像は素晴らしかった。あの体験のために見に行く価値はあると思います。