プロジェクトが変わる度に、技術習得のコツを聞かれるのでまとめてみました。
背景
1年単位でプロジェクトが変わり、使っている言語やフレームワークが違うことも多々ありました。その度に既存メンバーと同等の作業スピードと理解力を示しているため、行く先々で技術習得のコツを聞かれます。
7年間やってきた経験値や技術、特にプログラミング言語については一つの言語を覚えれば他の言語の習得も楽になるのは当然なので別視点で深堀をしてみます。
技術習得のポイント
- 得意な習得方法を自覚する
- 作り手の意図を予想する
ポイントの詳細
得意な学習方法を自覚する
人によって得意な学習方法が異なります。得意な学習方法であれば効率的に技術を習得できるだけでなく、慣れた方法なので学習中のストレスも半減します。
これらの学習方法から自分の得意なものを選んで試してみてください。
- 理屈を理解して、動作確認をして身に着ける
- 動作から理屈を仮定して、教材から仮定の答え合わせをする
1番の学習方法は、参考書を読んで動くものを作る王道の勉強方法になります。自分が見てきた中では小・中・高校のようにつめ込み型の勉強が得意な人が得意な印象です。
こういう人の思考のクセとしては、既存の知識を組み合わせて必要な知識を習得するため、自分が知っている知識と覚えようとする知識の間に繋がりがなくなると途端に理解できなくなるため、一つずつ着実に理解する方が近道です。
プログラミングで言うと1ステップずつ理解するのがおすすめです。
具体的な方法としては下のものがあります。
- 1から自分で作って動作を確認する
- 学習教材や資料を読んで動作を理解する
2番の学習方法は、実際に動くものから仕組みを理解する勉強方法になります。自分が見てきた中ではせっかちな人や仕様書が軽んじられてきた古い時代の技術者に多い印象です。
こういう人の思考のクセとしては、新しい知識があった時は「そういうものか」とありのまま理解するため、覚えようとする知識を真っ先に理解するのがおすすめです。1のように既存の知識からつなげようとすると既に知っている知識に飽きてしまい覚えたい知識までたどり着かないです。
プログラミングで言うとサンプルの流れをざっくり理解して、サンプルをいじって自分の理解が正しいことを確認するのがおすすめです。
具体的な方法としては下のものがあります。
- サンプルや既存ソースから動作を予想する
作り手の意図を予想する
ものには必ず作った人がいます。チームで作ったとしても、ある程度ルールに沿って作られているため、ルールや意図を把握することで技術についての知識の習得を早くできます。
例えば、フレームワークについて学習している場合にアノテーションで設定が出来ることを売りにしていたら、クラス間が疎であることやインタフェースに気を使っていることが予想できるため継承やインタフェースの便利機能があると仮定して調べることで理解を深めることが出来ます。
最後に
思いつくままにまとめてみましたが、文字化が難しいです。実際にこの理屈を元に新人研修や導入研修をしたら、学習時間が圧倒的に少なくなりました。
ただ、継続的に技術習得を補佐するのは学習方法を分析できるようにする必要がありますが、上の理屈をうまく伝えられずにいつも困っています。