先週に引き続きARIA The BENEDIZIONEを見てきました。
こういう雰囲気が良い作品はストーリーを知っていても何度見ても楽しめるのがうれしいです。
始まって1週以上過ぎたので今度はネタバレありで感想を書いていきます。
ネタバレなしの感想はこっちに書いています。
【ネタバレなし】アニメ映画 ARIA The BENEDIZIONEの感想 - 日常の色々な事
目次
映画本編の感想
BGMやテンポに癒された
劇中のお話は「愛華の家出」「藍華の昇格試験」「レジェンドゴンドラの引継ぎ」の3つになります。1時間の上映時間のうちに3つのお話を見ているとは思えないほどゆっくり話が進みます。
ネオヴェネチアは水の都市なので水の描写が多く、夜から朝にかけてのシーンも多いので夜の明かりの少ない雰囲気や朝焼けの霞かかった水面が幻想的です。
幻想的な雰囲気や透明感のあるBGM、ゆっくりとしたテンポが相まって癒されます。
晃さんと藍華の努力の姿勢がカッコいい
幼い頃の藍華の「才能がない平凡な自分が老舗の姫屋の伝統を継ぐ」悩みに対して晃がアドバイスをしますが、このシーンやセリフがカッコいいです。
晃さんの「頑張れば良い」と投げやりともとれるアドバイスで落としておきながら、過去に晃も同じことに悩んで出した「平凡な努力を続けることで非凡になる」と言う本気のアドバイスを端的に言った内容で上げるのがカッコよかったです。
映画本編でも晃さんは藍華の悩みを聞き出すために藍華の行く先に現れたり、家出に付き合って一晩中ゴンドラを漕ぎ続けていたのが優雅に見えて努力の人だと言うことが描かれていて良かったです。昇格試験でも「優秀なのにがんばり屋」と言われて「がんばり屋だから優秀なんです」と言い返すのも納得の努力の人でした。
伝統に対するスタンスの違いに個性があってよかった
今作の話の肝であるレジェンドゴンドラに対するスタンスがスゴかったです。
周りの人からは伝統を引き継ぐことを求められているのにも関わらず、ただ引き継ぐだけであれば同じ環境の別人でも出来るため、新しい伝統を作ることで藍華らしさを表現するスタンスにびっくりしました。
劇中で晃さんからたくさんのものを受け取り引き継いだ藍華がこういう結論を出すことで、藍華自身に継承された姫屋の伝統は藍華の中にあることを表現しているのかなと思いました。既に自分の中にあるので思い入れのない物体としてのレジェンドゴンドラは不要と言うスパルタな思考は驚きました。
藍華の伝統に対する考え方の移り変わりがわかって面白かった
藍華はアリシアさんに憧れてウンディーネになりましたが、姫屋の伝統に押し潰されそうになって、晃さんの助言で伝統に対する意識が変わって伝統よりも人に重きを置いたのかなと思います。
実際にプリマウンディーネへの昇格試験のときは「伝統に認められたいんじゃない、晃さんに認められたい」と言って伝統的な試験をボイコットしようとします。
本作ではレジェンドゴンドラを引き継がないことも含めて、漫然とした伝統よりも人としての血が通っている伝統を重視しているのかな?と思いました。
まさしく伝統を大切にする老舗の後継者として考えに考え抜いた結論っぽくて感動しました
後輩組の活躍がほとんどなかったのが残念
映画を通して後輩組に焦点が当たることが少なくてさみしいです。焦点を当てずともしっかりとキャラが立っているのはすごいと思いました。
コメンタリーがあることを知らなかった
聞いたかどうかは置いておいて、コメンタリーがあることを劇開始前にアナウンスするのはイマイチでした。少なくとも5分前ぐらいにアナウンスしてくれたらアプリを入れられたのにと悔しかったです。
開幕前~アリア社長からの挑戦状~アリア社長が横切る編の感想
映画が始まる前のミニゲームです。1週目とはミニゲームが変わっていました。タイトルの通りアリア社長が路地を横切るのでどんなアリア社長が横切ったかを当てるゲームです。
レベルは練習・ペア・シングル・プリマと徐々に難しくなっていきますが、目視できる範囲のスピードで路地の通りもアリア社長5人分程度の幅があるので普通に見えます。
レベルごとに問題と回答を交互にやるのでモヤモヤせずに進めることが出来ます。
1週目のアハ体験レベルの難易度を覚悟していったら、思いのほか簡単で拍子抜けしました。
しかも全部アリア社長のコスプレも結構わかりやすいし、結構ゆっくりだしでそこまで面白くなかったです。