8/27(金)に封切された 鳩の撃退法 を見て来たのでネタバレなしで感想を書いていきます。
序盤はチンプンカンプンで「微妙かな?」と思っていたのですが、後半からの解答編で綺麗に伏線回収してとても楽しかったです。
良かったところ
見事な伏線回収
物語が進むにつれてだんだん謎が解決していく系ではなく、ある一点を過ぎると一気に物語が謎が解決する系になっています。
「何か変に共通点があるな~」程度の小さな違和感がたくさんあって、解決編で違和感を全てつなぎ合わせて見事に答えを明示していて頭がすっきりして感動しました。
現実か小説かを考えるのが楽しい
主人公の現実と小説が交互に行き来して物語が進んでいきますが、どちらの話なのかが分かり難いです。現実の映像を見ているかと思えば急に主人公がもう一人出てきて地の文を読み上げるなどほとんどわからないです。
でも「今見ているのは小説?現実?」と考えながら見ると楽しいです。
クズの中の唯一の良心
登場人物はほとんどが悪い人です。そして、映画内でもほとんど悪いことしかしていないので映画内で悪いことが大半を占めています。
9割悪いことしかない映画の中で良いことがより目立ちます。正直良心を元に最初から考えてみるとここまで複雑にはならなかったのではないかなと思います。
悪かったところ
映像が古臭い
アニメやアクション映画は年々派手にキレイに映像や音楽がなっていて、それに慣れていると邦画の映像や音楽が古臭く感じてしまいます。
さらに、ヤクザやバーの雰囲気も昔から見られているステレオタイプな感じなので余計に古臭く感じます。
回収されていない伏線がある
一部の伏線は回収されませんでした。ほとんどの伏線は綺麗に回収されていたので、逆にその一部だけ回収されないところが残念でした。
しかも結構大切な物的証拠なのにスルーされてしまってました。
映画である意味がそれほどない
劇場の良い音響機器や映像機器を使用しているのにも関わらずに生かし切れていない気がします。正直テレビのロードショーで見ても劇場で見ても感想はかわらないかなと思います。
それに上半身をアップにしたシーンが多く映像の動きもあまりなく本当にお話を楽しむだけなので劇場で見るメリットは早く見れること以外にないと思います。
感想
全体として中の上ぐらいに面白い映画だったと思います。色々考えながら見ると最後の謎解き部分の解決が爽快で楽しめました。さらにエンディングの演出も珍しく目新しかったです。
邦画はテンポが遅く謎の間延びが多々あったりお決まりの展開が多くて否定派ですが、この映画に関しては間延びは若干ありましたが、後半になるにつれて間延びが無くなり、お決まりの展開が全くなくて楽しめました。