犬鳴村がアマゾンプライムビデオにあったので、それを見た感想になります。
重要なネタバレなしで、良かったところとかどれぐらい怖かったかなど書いていきます。
目次
見ようとしたきっかけ
有名な怖い都市伝説を元にした映画で、上映していたら見に行きたいと思っていましたが、いつの間にか上映終了してしまっていました。
アマゾンプライムビデオで本日配信開始されたエヴァンゲリオンを探しているときに偶然犬鳴村を見つけてしまったのでエヴァンゲリオンそっちのけで見てしまいました。
怖さ
ホラー映画としては、そこまで怖くはないです。少しグロテスクな場面はありますが、数秒間ぐらいなので本当に無理な人以外であれば全然大丈夫な感じです。逆にホラーを期待したり、都市伝説を期待している人にとってはかなり物足りないものになっています。
この映画は通常バージョンと恐怖回避バージョンがあります。恐怖回避バージョンは下から急に人が出てくるときは「下からくるぞ！」と文字が驚きポイントを教えてくれたり、怖いシーンではキラキラの映像演出を追加したり、グロいシーンでは「見せられないよ！」という雑コラが追加されています。
「本当に怖いのは無理！だけど見てみたい。見れるか試してみたい」という人や悪ふざけ100%で見たい人は、まずは恐怖回避バージョンを見てみれば良いと思います。
良かったところ
血筋や村や病院と言った日本ホラーの王道設定
日本のホラーに良くある血筋に関するいざこざや病院での幽霊など王道のホラー設定が盛り込まれて良かったです。ネタバレになるのでこれ以上の王道設定は書けないですが、映画を見ていると「良くある！」と思うような設定が結構出てきます。
びっくりポイントが少ないのに怖い
ホラー映画によくある不協和音を長時間聞かせて恐怖を煽ったり、いきなりの音や映像でびっくりさせることで怖がらせる手法が少なく、恐怖と驚きは別物だと思っているので驚きで勝負せずに恐怖で勝負している感が良かったです。
薄暗い雰囲気や設定/ストーリーで恐怖心をあおって、いざという時に怖いものを出すことでヌルッとした怖さになっていました。
恐怖回避バージョンがある
ホラー映画が怖いという人でも見れるように、怖さを少なくした恐怖回避バージョンがあります。正直、怖いのが苦手な人はホラー映画を見ない気もしますが、雑コラ感がひどくて本編の怖さどころではないです。一気にギャグ風味になるのが面白くて普通バージョンを見た後に回避バージョンもみました。
微妙なところ
シーンの説明不足
後半になるにつれて、真相が明らかになっていますが主人公の行動や気持ちなどの説明やシーンが不足していることで話が分からなくなりかけました。さらに、襲われているときに逃げろと言われているのに逃げずに悪霊化するのを待ち続ける意味が一番わかりませんでした。ヒーローアニメじゃないので変身パンク中は行動してはいけないルールはないはずですが、そういうレベルで逃げません。
真相の説得力不足
真相の説得力がなさ過ぎて、全部見た後に「何でこんなことになったのか？」という気持ちになりました。どのように見ても今回の事件を発生させるほどの影響はない気がします。
村に影響された演技
犬鳴村に影響されると犬っぽくなりますが、その演技がすごい微妙です。ストーリー的にも犬っぽくなる理由が自分には良くわからなかったので、微妙さに拍車がかかりました。
感想
上映当時には、かなり微妙だと口コミがありましたが予想以上に面白かったです。確かに犬鳴村の都市伝説はさわりだけで、正直犬鳴村の必要のない映画になっていましたが、日本のホラー独特の薄暗いねっとりとした不気味さが表現出来ていて面白かったです。
個人的には、びっくり要素前の無駄な間の不気味な音楽や大きな音やびっくり映像で怖がらせる手法がとられていないので、丁度良い怖さでした。
都市伝説的な犬鳴村要素も期待していただけに、犬鳴村要素がほとんどないところは微妙でしたが全く別のものと考えるとまあまあな映画かなと思いました。
